今の時代、機種変更するのと他社に乗り換えることはどれぐらい2年間使った時の料金に変化があるのかというと、10万円近く料金に違いがあるということもよくあります。


No cash?
No cash? / HowardLake


ただ、世間では多くの人が漠然と機種変更で安くなる方法って無いの?と考えている状況がほとんどで、機種変更するだけでも大きな決断であり、そしてドコモからソフトバンクにのりかえたり、キャリアを変更するということは、さらにさらに大きな決断になりがちです。

しかし、MNPもちょっとポイントに注意して理解すれば、意外と簡単にできるのです。今回は以前から人気のあるMNPの仕方まとめをさらに改良して、今すぐ役立つポイントをあげていきたいと思います。



まず、MNPにおいてまずは料金面のポイントとなるものをあげていきたいと思います。料金表記がある部分は税別です。



◆実際MNPって安くなるの?

MNPのメリットといえば、一番に料金が安くなるということが挙げられます。なぜならMNPすると基本使用料が2年間無料であったり、毎月の割引が機種変更と比較して多かったり、機種代金の割引が何万円も割引されるなどという優遇があります。機種変更で高いなーと思うなら、もう思い切ってMNPすると、いろんな諸経費(あとに記載)がかっかりますが、それでも料金は十分に安くなると思います。

現状のiPhone 5sで機種変更とMNPの2年間の差額はおよそ8万円~10万円程度あり、仮に家族4人で機種変更とMNPを比較すると、MNPはおよそ40万程度の節約にもなります。2年間で年20万の節約になるので、MNPする家族とMNPしない家族は551の蓬莱のCM並に差があると思います。わたしは断然MNP推奨派です。



◆メールアドレス変えたくない!!

MNPをすすめた時に一番嫌がられるのが、メールアドレスが変わるということ。メアド変更をやり直したり、登録しなおしたりするのが嫌という人もいます。しかし、MNPと機種変更で端的に変わるところといえば、キャリアメールアドレスのサービスくらいです。逆にいえば、メールアドレスを変更するだけで10万円安くなるということです。データの移行の手間は機種変更もMNPもほとんど変わりません。最近では、スマホでもパソコンでもMNPをしても変わらないままのGmail、メールより手軽に連絡が取れるLINEなどが普及しており、キャリアメールよりも使いやすいサービスが多いです。スマートフォンを使いはじめるとわかりますが、キャリアメールの価値はガラケー時代とは比べ物にならないくらい低いです。脱キャリアメールから抜け出すだけで、MNPの障壁がほとんどなくなると思います。もしも、安くしたいと相談されてMNPに難色を示す人がいたら、メールアドレスを違うキャリアが10万で買うって言ってるけどどうする?って聞いてあげましょう。



◆長期契約はこれ以上優遇されないの?

MNPばかり優遇して、長期契約は優遇してくれないという声が多くのところからあがっています。しかし自分からアクションを起こす人を優遇するのはほぼ当たり前のことです。また純増の競争において、MNPでの顧客獲得は、単なるプラス1ではなく、ライバルを1減らして自社が1増えるというプラス2ということになります。一方、機種変更は数字の貢献には乏しいです。

こうした場合、どっちにキャリアがお金を出すかは明白です。しっかり自分からMNPというアクションを取り、購入してくれる人、その人が一番得をします。またこういった行動力がある人はスマートフォンの買い替えサイクルも早く、コンテンツなどの利用も多く、結果的に将来的に見てもARPUが高くなっていくでしょう。それだけこれからのスマートフォン全体の市場にお金を落としてくれる確率の高い人だという認知です。一方、長期優遇を求める人は現状、ただ安さを求めるだけです。買い替えサイクルも長く、そのため最新のコンテンツなどの利用機会も少ないでしょう。そのため優遇をしても通信料収入の低下を招くだけで、将来的な企業の利益につながる確率は低いでしょう。現状の年数ランク最上位の提供、機種変更時10000円割引や月額割引10000円増といったものがキャリアとして長期利用者に出せる限界だと思っておいた方がいいです。

長期利用を優遇して欲しい場合には、自らMNPして行動をし声をあげる。正直、いつまでも1キャリアに意地でしがみついてないで、MNPをして勝ち馬に乗りましょう。SoftBankで機種変更するだけのそふとばんくいちろーさんよりも、SoftBankの最新機種へMNPするこのブログの読者さんの声の方が大きくあってしかるべきです。



◆MNPは初期費用がかかる

単純にMNPをする場合でも、更新月以外は解約金9700円、MNP転出手数料2000円、さらに転入するキャリアに新規契約の事務手数料の3000円の費用が必要です。つまり更新月は5000円、更新月以外には約15000円の初期費用が必要となります。しかし、MNPした場合には基本料金無料や本体価格の割引など15000円以上の割引特典が準備されています。また現在のキャンペーンでは、複数台購入で1台10000円、3台以上なら1台20000円の割引が増額されたりするので、手数料以上にお得な購入が可能です。



◆MNPする前の割引はなくなるが、本体代金の割賦代金は無くならない

最近のスマートフォンの販売方法として、本体価格から2年間毎月の割引額を合計したものを引いた実質価格という表記が一般的です。本体を分割購入した場合、実質価格というのは本体代金から24回分の割引の総額を引いた額となるので、この期間中にMNPや機種変更をしてしまった場合には、以後の割引などは受けることができなくなりますが、残りの本体代金の支払いは必要です。例えば8万円の本体代金のスマートフォンで割引が2年間で8万円受けることで実質0円となる契約を結んでいる場合に、1年後にMNPしたときには残り4万円の割引を受けることは出来ず、本体代金の4万円をまるまる支払わなければなりません。安易な機種変更などは後々、MNPしたり他の機種を購入するときにこうした割賦代金の残りが重くのしかかってくるので、気をつけましょう。この割賦代金は踏み倒すと、名義人の信用情報に傷がつきクレジットカードが作れなくなったり、ローンが組めなくなったりなど、他の場所で多大なる影響があります。



◆MNPする月の月額料金にご注意

MNPする場合には、1ヶ月の間に2つのキャリアへ利用料金を重複して支払わなければならないことが多いです。例えば15日にMNPをしたとしても、転出元のキャリアではパケット定額などの1ヶ月分の利用料金(パケット定額はdocomo、au、SoftBankとも解約する際には日割りなし)、転入先のキャリアでもその月の利用料金がかかるなど、どうしても月額料金が二重にかかってしまう場合が多いです。auの場合にはMNPする月の家族割対象の通話は無料にはならないので、注意が必要です。

また残りの月々サポートや毎月割、月月割はMNPする月には受けることができません。さらには加入後の割引が開始されるのも翌月からのキャリア(docomoは4月から翌月割引開始)がほとんどなので、どうしてもMNPする月は、割引が受けられないため割高な月額料金になります。

携帯売り場にあるPOPなどには最初の月は割引が適用されず高くなるとは書いてないので、契約の際には一度店員さんに聞いてみて、そして請求には注意してください。



◆MNPのときに移行できるのは携帯電話の番号だけ

MNPの際、新しくキャリアに引き継ぎが出来るというのは電話番号だけで、キャリアメールアドレスは引き継げません。それぞれのキャリアメールを使う際には新しく設定が必要です。また前キャリアのサービスは引き継ぎが出来ない場合が多いです。例えば写真や連絡先をキャリアのサーバーに預けるクラウドサービスはデータが消去されるため、SDカードなどやPCなどにバックアップを取ったりすることが必要です。今ではiCloudや各種バックアップサービスで簡単にアプリの環境なども移行できるので、MNPする前に調べておいた方がいいと思います。AndroidはGmailの連絡先に電話帳を予め移行しておくと便利です。またキャリア提供のサービスでも、キャリアフリーで使えるコンテンツも登場しており、キャリアが変わってもこれまで通りコンテンツを楽しめるかもしれません。



◆Android⇔iPhoneの移行は改めてアプリの購入や設定が必要

現在ガラケーを使っている人はスマートフォンへアプリなどは引き継げず新しく購入などが必要です。スマートフォンを使用の場合、Android同士であれば、Playストアで購入したアプリ、iPhone同士であればAppストアで購入したアプリなどの引き継ぎが可能です。しかし、AndroidからiPhoneへのアプリの引き継ぎは出来ないので、現在Androidを使っていて、iPhoneに変更する。またその逆の場合には同じアプリであってもまたもう一度購入が必要です、そのときデータはまた最初からになる場合がほとんどです。



◆機種変更前のデータ移行には気をつけて!!

新機種を購入した際には、中身のデータの引き継ぎが可能なアプリも多いですが、ゲームなど事前に移行手続きなどを行わなければならないので注意が必要です。念のためゲームのIDをひかえておくともしものときも安心です。特に多くの人が利用しているLINEは機種が変わるといったときには必ず引き継ぎが必要です。MNPや機種変更をする前に、予め以前の機種でメールアドレスやFacebookのアカウントをLINEのアカウントに紐付けておくとアカウントが消えて残念ということにならないので、気をつけておきましょう。



◆じゃあ、MNPってどうするの?

MNPする際には、今使っているキャリアでMNP予約番号を発行する必要があります。この10桁の予約番号がないとMNPできません。この番号は有効期限が当日を含め15日間と約2週間あります。その後、番号は無効になりますが、解約されるなどもなく今ある契約はそのままです。手数料や解約金などが発生するのはMNPが完了したあとになります。月末や手続きする人が多い3月はショップやMNP発行窓口も含め大変混雑しますのでMNPするかもしれないという人は予め番号を取得するのがおすすめです。

通常のMNP予約番号発行をする方法はdocomoならMy docomo(おすすめ)、151(おすすめ)、もしくはドコモショップ(待ち時間注意)、auなら157(おすすめ)かauショップ(待ち時間注意)、SoftBankはSoftBankケータイからは*5533、フリーコールは0800-100-5533のみでの発行となっています。

電話で取得する際には、契約者本人が電話すること、MNPする電話番号の確認、契約時に決めた4桁の暗証番号を予め準備しておくとスムーズです。電話での案内に従い本人確認を済ませ、MNP時の注意に同意した後に予約番号が発行されます。念のため復唱しメモをとっておくと完璧です。またショップでは、契約者本人の来店、本人確認の免許などの証明書、MNPする電話番号、4桁の暗証番号を準備を準備しておくと、店員さんから注意事項の説明をされ、それに同意した上で予約番号が発行されます。紙でもらえるのでそのままMNPするお店にいって予約番号をもとに書類などに記入しましょう。

MNPして契約の際には、MNPする携帯電話番号、MNP予約番号、免許証など顔写真付きの本人確認書類(保険証の場合、補助書類としてクレジットカードや公共料金領収書、住民票、学生証が必要)、支払いのためのクレジットカードやキャッシュカードを準備しておきましょう。FAX登録の場合には本人記入欄は必ず説明を聞いた後、本人が記入しサインをします。パソコンやタブレットで登録する場合にはお店の人の説明を聞いたのちに、同意のサインをします。これでミスがなければ登録が完了するまでしばらく(早ければ30分、混んでいれば約1時間~2時間)くらい待って登録手続きは完了です。同意のサインをし、契約が完了した時点で契約の取消しやキャンセルは出来ません。

登録ができたあとは、再度の確認、スマートフォンの設定などを経て、受け渡してもらい新しいスマートフォンデビューです!!

最近ではサービスでプロのようにフィルムなどを貼ってくれたり、初期設定、メールなどの設定もしてくれる優しい店員さん(震え声)がいたりするので、気兼ねなくお任せしましょう。



ということで、これまで漠然とMNP像を描いてた人も、実際に簡単で得するならMNPしたいという方も多いのではないかと思います。長期ユーザーの優遇問題が出てくる今こそ、MNPと機種変更の差が大きいことが問題になるくらい得する、時流に乗ってMNPをしていきましょう。
長期ユーザーを優遇しろと言ってるだけ無駄なので、さっさとMNPするのが一番賢い得策です!! 

きっとこれまでがウソのように得することまちがいなしです!!
はいじんあんどしぃーくではみなさんのスマートフォンライフが少しでも安くなるように応援しています。