iPhoneが登場してから、スマートフォン市場は競争が激しく盛り上がりを見せました。

最初はSoftBankだけiPhoneを取り扱い、そして次にKDDI加わり、さらに今回からドコモもiPhoneを取り扱うようになりました。

では、すべてのキャリアで同じiPhoneが取り扱われた今、市場は一体どうなるのでしょうか?

答えは今まで以上に混迷を極める。

ということしか自分としては思いつきません。

そういった証拠にこれまであまり聞いたことのなかった言葉も登場してきています。

『実質一括0円』

ケータイショップでよく聞く実質0円なの?それともMNPしたらよくある一括0円なの?と迷う表記ですが、どちらも間違いです。

正体は紛れも無く実質一括0円なのです。

みなさんは実質一括0円、実質0円、一括0円、それぞれ仕組みを理解し、安い順に並び替えることが出来るでしょうか?

では、何を意味するのか、一体どんな仕組みなのか。見ていくことにしましょう。

剛力彩芽ちゃん1
実質一括0円の説明をする前に、簡単にこれまで出てきている用語を解説していきたいと思います。

この2つの用語を知っておくだけで、意外とスマートフォンが安く購入できたりするものです。

そしてそのあとに例の用語をみていきましょう。

 

実質0円とは何なのか?

実質0円とは「機種代分割の金額だけ毎月の割引があり、見た目上本体価格が0円になる」という状態のことです。

(毎月の料金)=(通信料)+(本体分割代金)-(毎月の割引額)

この(本体分割代金)と(毎月の割引額)が一致するのが実質0円です。

例えば、48000円の商品を実質0円で購入し毎月の料金が7000円の人の例を見てみると

(通信料7000円)+(本体代金2000円)-(割引2000円)

という感じになっており、これが大体どこのキャリアも2年間こうしたシステムになっています。

ただし途中で解約や指定のプラン以外に変更をすると毎月の割引額は消滅してしまい、本体分割の代金のみ残るので、ここがいつもトラブルのもととなっていて購入の際には注意が必要です。

 

一括0円とは何なのか?

一括0円とは「本体代金の分割が一切ない」という状態のことです。つまり、商品をタダで購入できたというのがこの一括0円です。

このときの毎月の料金は

(毎月の料金)=(通信料)-(毎月の割引額)

となり、本体分割代金が無い分だけお得に毎月の料金がなることがあります。

しかし、一括0円の中には本体代金を下げた分、毎月の割引額が少なかったりなかったりするなどで、実は毎月の料金が高くなるといったケースも多く、安易に一括0円は安いということはありません。

 

 

今回の実質一括0円とは?

実質一括0円とはどういうことなのかをみていきたいと思います。

実質一括0円ということが広まったのは以下の条件がありました。

今回はauのスマートフォンiPhone 5の存在です。

現在、iPhone 5ではMNP一括0円、さらに条件によって異なるもののキャッシュバックが20000円から50000円などがついてきます。つまり本体が一括0円さらにキャッシュバックのまでつくという通常考えられないような状態になっているのです。

そして今回はiPhone 5を下取りするというサービスがあります。

iPhone5 16GBから64GBまで24000円から28000円での下取りとなります。

ここまでで勘の言い方ならわかると思うのですが、

まず最初にiPhone5MNPを行い、MNP登録が正式に完了した後日iPhone 5ciPhone 5sへと最初にMNPしたiPhone5を下取りに出し機種変更するということです。この最初にMNPしたキャッシュバック分と機種変更する際の下取り分を合計して次の機種変更の本体代金に充てるということになります。

iPhone5MNP

→(キャッシュバック分やiPhone 5の下取り分を充当)

→(iPhone 5ciPhone 5sへ機種変更が本体価格0円)

 

このやり方には本体代金こそ0円なのですが、余分に機種変更するので機種変更の手数料2100円、MNPした際のかえる割の特典が消滅(23520円分)、また毎月割もMNPや新規の場合と比較して減少(iPhone 5c 16GBの場合3240円 iPhone 5s 16GBの場合14160円)、合計するとiPhone 5c28860円の差額、iPhone 5s39780円の差額が機種変更とMNPでは必要となります。さらにMNPの場合ではキャリア公式や店舗によっては10000円から30000円の独自キャッシュバックを行っている店舗もあり、これを含めるとiPhone 5cは最大58860円、iPhone 5sは最大69780円が機種変更した場合とMNPした場合での差額が発生します。つまり、本来ならiPhone 5cは本体代金52920円、iPhone 5sは本体代金68040円となっているので、本体価格が今回の方法などを使い、機種変更で一括0円であっても、結局はiPhone 5ciPhone 5sに直接MNPした際の30000円キャッシュバック程度の差額しかないという感じです。

実質一括0円の実はそこまで一括0円ほど安くないということがおわかりいただけましたでしょうか。こういったみせかけの0円には十分注意してスマートフォンをお得に購入してみてください。

 

それでは最終的に並び替えをしていただきたいのですが、実質0円、一括0円、実質一括0円、安い順に並べるとどうなるでしょうか?

みなさんのスマートフォンライフ料金プラン理解度が試されます。

料金プランの理解度を深めて、スマートフォンを買った時に騙されて後悔しない知識をつけていきましょう。