『羽海野チカ』  このワードにあなたはどんな想いを重ねるのでしょうか?



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3月28日から4月9日にかけて、大阪の大丸でやっていたのがこの羽海野チカ展です。去年、東京でやっていていきたいなーと思っていたら、追加として関西にも来てくれました。本当にうれしい限りです。

さらにあの人形(わかるひとだけわかるあのキャラクター)が、以前の東京ではなくなっていたのですが、これが受注生産になってみんなの手に入るようになりました。もちろん3つで4000円くらいしましたが、さすがにこれを買わないわけにはいきません・・・。

 

展示をみてきましたが、ウミノワールドは偉大です。個人的にはハチクロは読んだことがないのですが、絵的にいいなーと思って今度読んでみようと思います。それにしても、9割くらいが女の子で多かったです。ウミノ作品好きな女の子にかわいくない子はいないというのは今思い付きましたが、絶対に間違いではないと思います。そんないやらしい目で展示会にいってきたわけではなくて、普通にあの雰囲気を楽しみに行きました。

自分がウミノ作品にハマっているのは『3月のライオン』です。将棋漫画好きな自分がふと、手にとって、ちょっと読んで、うおおおおおおおおおおおおおおおおお、すげえええええええええええええ、と心の中で叫びたくなるくらい感動したのが、この3月のライオンでした。将棋漫画としても盤面とか、プロの人の監修のもとで作られているみたいで、それだけで感動モノなのですが、さらにそのプロの心境などの描き方も素晴らしいと思います。たった1冊にそれぞれの登場人物の人生が込められている、そしてそれが心にストレートにくるのは、この作品は最高です。

 

展示でこういうのがありました。それは、まず画面を8分割して、それをどんどん埋めていくという羽海野先生独特の構成でした。何度も何度もそれを繰り返して埋めていく・・・、だからこそ、あんな細部にまでこだわった心理描写ができるんだなーと納得しました。3月のライオンはただの漫画ではなく、文学だというのが自分の持論です。

 

文学かどうか、みなさんも一度、『3月のライオン』を読んでみてください。

読まないときっと人生損しますよ。それぐらいの気持ちでいつも自分は人にこの文学を薦めています。

もし、これから展示会の開催される街の人はぜひいきましょう!