ドコモからiPhoneの発売が決定し、さらに熾烈な戦いになるのがスマートフォンを取り扱っているソフトバンクやKDDI、ドコモといったメーカーです。
やはり3キャリアもiPhoneを取り扱うとなると、MNPが今以上に活発になると思います。

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ということで、今回はドコモの
iPhoneMNPするということに焦点をあてて、MNPする前のトラブル防止や後悔がないようにぜひ知っておいてほしい注意点などのポイントを書き出していきたいと思います。
せっかくのiPhoneだからこそ、購入前にしっかり気をつけていきたいポイントをみていきましょう。 

まずはMNPする際に気をつけたい金銭面に関してのことです。

1.  
MNPは結構な初期費用がかかる

単純にMNPをする場合でも、更新月以外は解約金9975円、MNP転出手数料2100円が現在の転出元のキャリアに支払うことが必要で、さらに新しく転入するキャリアに新規契約手数料の3150円の支払いが必要です。つまり更新月以外には約15000円の初期費用が必要となります。しかし、MNPした場合には15000円以上の割引特典はそれぞれのキャリアで準備されています。現在ドコモへMNPをした場合の特典としては基本料金が一定期間割引される、また月々サポートなどの毎月の割引額が機種変更とくらべてお得なので、十分これらの解約金を補うことが出来ると思います。

 

2.   MNPする前に受けている割引は無くなるが、本体代金の割賦は無くならない

結構、勘違いしている人が多いのが、この割引が無くなるということ。最近のスマートフォンの販売方法として、本体価格から2年間毎月の割引額を合計したものを引いた実質価格という表記が一般的です。本体を分割購入した場合、実質価格というのは本体代金から24回分の割引の総額を引いた額となるので、この期間中にMNPや機種変更をしてしまった場合には、もちろんMNPをしていなかったときや機種変更しなかった場合に受けることが出来た以後の割引などは受けることができなくなります。つまり、本体代金の分割購入時の割賦残高が残っている場合には、MNPをしたときには、その以後の割引を受けることが出来ずに、残りの本体代金を支払わなければならないということです。例えば8万円の本体代金のスマートフォンを購入し、割引が2年間で8万円受けることが出来る、このような実質0円の契約を結んでいる場合に、1年後にMNPしてしまった場合には、残り4万円の割引を受けることは出来ず、本体代金の4万円をまるまる支払わなければなりません。

 

3.   MNPする月の月額料金に注意

MNPする場合には、1ヶ月間に2つのキャリアの利用料金を重複して支払わなければならない可能性あります。例えばS社からD社へMNPする場合に、15日にMNPをしたとしても、S社は1ヶ月分の利用料金、D社は転入の日から月末まで1ヶ月間なくとも、パケホーダイなどは日割りにならないなど、それぞれ使用状況やキャリアによりいろいろなパターンがありますが、現実的には多かれ少なかれ最悪、月額料金が二重にかかってしまう場合が多いです。MNPするときは、1ヶ月目の月額料金は2つのキャリアに払うから高くつくと覚えておいてください。

 

4.   MNPするときの月の毎月の割引に注意

これはパケットフラット定額などに付随して、毎月割や月々サポート、月月割といった割引を受けている人が対象となりますが、MNPする月にはこれらの割引は適用されません。つまりMNPする月だけはこういった割引なしの金額となり、だいたい利用料金が1000円から2500円前後高くなる計算になります。

 

5.   MNPする月の家族割に注意

この項目で注意する対象として、現在はauだけですが、家族間通話無料というのがそれぞれのキャリアで当たり前のようになっています。しかしauだけはMNPする月に限り、この家族間通話無料は適用されません。もしもMNPする月に家族間で通話をいっぱいすると無料ではないので、かなり高額な料金が後日請求される可能性が高いです。

「誰でも割」「年割」 (au利用年数11年目以降)「スマイルハート割引」の更新月に割引廃止・回線の解約・一時休止をおこなった場合、各割引は前月末までの適用となります。
そのため当月は家族への通話であっても、無料となりませんのでご注意ください。

 

ここまでMNPに関して金銭面に関して大きなトラブルが起きやすいMNPをする際の契約上の注意点をあげてきました。ここからはMNPのサービスなどを理解していきましょう。

 

 

6.   MNPのときに移行出来るのは携帯電話の番号だけ

MNPの際、新しくキャリアに引き継ぎが出来るというのは電話番号だけで、キャリアメールアドレスは引き継げません。それぞれのキャリアメールを使う際には新しく設定が必要です。また前キャリアで購入したコンテンツやサービスは引き継ぎが出来ない場合が多いということです。例えば写真や連絡先をキャリアのサーバーに預けるクラウドサービスはそのサービスを解約した時点、またMNPをした時点でそのデータが消去される場合があるため予めSDカードなどやPCなどにバックアップを取ったりすることが必要です。特にiPhoneへ連絡先を移行させるのはiPhone単体では結構大変なため、一度PCにうつし、そこから同期させる方法の方が簡単です。

 

7.   AndroidiPhoneはほとんどの場合改めてアプリの購入が必要

現在ガラケーを使っている人はスマートフォンへアプリなどは引き継げず新しく購入などが必要です。またスマートフォンを使用の場合、Android同士であれば、Playストアで購入したアプリ、iPhone同士であればAppストアで購入したアプリなどの引き継ぎが可能です。しかし、AndroidからiPhoneへのアプリの引き継ぎは出来ないので、現在Androidを使っていて、iPhoneに変更する。またその逆の場合には同じアプリであってもまたもう一度購入が必要です、そのときデータはまた最初からになる場合がほとんどです。一部、中身のデータの引き継ぎが可能なアプリもありますが、事前に移行手続きなどをしなければなりませんので注意が必要です。特に多くの人が利用している、LINEは機種が変わるといったときにはその度に必ず引き継ぎが必要です。MNPや機種変更をする前に、予め以前の機種でメールアドレスやFacebookのアカウントをLINEのアカウントに紐付けておくことが必要となります。


 

8.   家族間でのキャリア違いはダメ?

家族間での通話無料だから、家族で同じキャリアを持つというのがこれまでの当たり前でしたが、個人的にはこれが今まで家計の携帯電話の料金が下がらないという原因の多くの要因でもあったと個人的に思います。携帯電話の料金を安くし、さらに満足行くスマートフォンの運用を目指すなら、個々人の使用状況に注目し、自分が一番通話する人と同じキャリアにして、通話定額オプションをつけるというのが一番通話をしても安く済むということです。またLINEでの通話、050のアプリによるIP電話サービスなども通話品質も安定し、アプリをダウンロードするだけで利用可能という感じで敷居も低くなっており、以前と比べて家族間でキャリアが違うと通話料が高くなったりするということも、少し工夫をすればほとんど気にならないレベルになっていると思います。また特にLINEは災害時の電話の発信制限がされた場合でもテキストメッセージとしてやりとりが可能だったということもあり、日頃使わなくても家族間でLINEグループを作っておき、通話メール以外でも家族で連絡を取れる手段を確立しておくことは災害時に役立つかもしれません。

 

9.   MNPの時の割引ってどんなの?

3キャリアから新型iPhoneが発売した際に気になるのが割引内容です。911日時点の予測では、auやソフトバンク、ドコモともにMNPをした際には基本料金が無料という内容になると予想されます。また毎月の割引額、ドコモの月々サポートは他のAndroidのスマートフォンと同様に本体価格と同じで実質0円となるような大きな割引額になると思われます。おそらくどこのキャリアも料金に関してはプラスマイナス1000円の差以内に収まる月額料金という感じで、自分の使いたいキャリア、特にすべてLTE対応となるため、自分の行動するエリアで一番繋がりがいいものを選ぶ方が賢いと思います。

また期間限定で購入者向けのパケット割引などを行ったり、様々なキャリアサービスが使えるサービスパックが数ヶ月無料といったキャンペーンがあると思われます。(詳細は発売前、発売後に改めてまとめます)

 

10.          じゃあ、MNPってどうしたらいいの?

MNPする際には、今使っているキャリアでMNP予約番号を発行する必要があります。この10桁の予約番号がないとMNPできません。この番号の発行の時点では解約の手数料など一切かからないので、時間があるときに予め取得しておくとGOODです。iPhoneに関しては発売日当日などはMNP発行もかなり多くなると思われます。以前はMNPをするサーバーが落ち復旧までかなりの待ち時間がかかるほど混みあったことがありました。またこの番号は有効期限が当日を含め15日間と約2週間あります。その後、番号は無効になりますが、解約されるなどもなく今ある契約はそのままです。手数料や解約金などが発生するのはMNPが完了したあとになります。

ということで、MNP番号を取得するには一番簡単にやりたい場合には、自分が現在契約しているキャリアショップの窓口にいって「MNPしたいので予約番号をください」といえばあとは慣れた手つきで確認事項などを経て、手続きが進んで最後に番号を書いた紙を貰えるはずなので、あとはこの紙をもっていけばOKです。MNP約番号の発行には本人確認のため、免許証などの本人確認書類、購入時に設定した4桁の暗証番号が必要ですので、予め発行する際には用意しておきましょう。またショップに行くのが面倒というのなら、電話ですることも可能です。それぞれドコモなら151auなら157SoftBankなら157で自動音声に従いナンバーポータビリティの予約番号の発行を選び、その後オペレーターの人につながるので4桁の暗証番号や生年月日などの確認事項を経てオペレーターの人から番号を言ってもらったのをメモしたり、SMSで送られてくるメールにある10桁の予約番号をiPhoneMNPする当日にもっていきましょう。

そして、iPhoneを購入するためお店にいって契約するときも、契約者本人であるかを確かめるための免許証などの本人確認書類、毎月の支払のためのクレジットカードやキャッシュカードが必要です。このあと自分に適した料金プランを選び、、過去に未払いなどがなかったかなどの審査を経て、ついにiPhoneを手にすることが出来ます!!

 

おめでとうございます!!以上のことに注意してMNPすれば、トラブル無くiPhoneを手に入れることが可能になるでしょう!!

 

iPhone発売まであとわずか、MNPを何度も頭のなかでシュミレーションして発売日に備えていきましょう!