スマートフォンはこれからが買い時というニュースがスマートフォンの関係の速報でお馴染みの日経新聞から出ています。ドコモの相場師のような日経新聞ですが、iPhone発売を長年追ってきただけあって情報が早いものです。

http://s.nikkei.com/12Ed9h4

 

ドコモ、乗り換え客に2万円還元再開 販売立て直し急ぐ  :日本経済新聞

 

料金系ブログとしては少しばかりコメントをしてみようかなと思って、記事にしてみます。

 


結論からいうと、短期の数字が求められる今の携帯電話の市場では一番手っ取り早く一番確実に数の埋め合わせが出来るというのがこの現金や商品券やポイントでの還元だと思っています。

契約者数が5000人程度減少したということで、ドコモの経営が厳しくなっているというよりも、むしろ現段階でドコモがとっている施策の中心的だったものは6月段階では既存のガラケーユーザーからのXiスマートフォンからの変更を促すということだったのだと思います。シェア的には半分は切ったもののまだまだ利用客的には国内キャリアで1位であり、既存顧客のテコ入れをするだけでもかなりの効果が望めるものだと思います。

料金的に見てみれば、ガラケーを使っているユーザーが毎月支払っている料金は通信料だけを計算すると使っている人で6000円程度、使ってない人で1000円前後となりますが、このユーザーがスマートフォンに変更しただけで、6500円から8000円程度の料金となるので、1人あたり最低でも500円から7000円程度の通信料収入の増加が見込めます。スマートフォンは使う人と使わない人の通信料の差が少ない料金体系なのです。新規獲得契約数ではこの数字は見ることはあまり出来ませんが、FOMA契約者数とXiプランでの契約数をみると確実にこの既存ユーザーのスマートフォンへの切り替えが進んでいるということがわかります。

 

さて、今回ドコモはこれからの時期にかけて今度は既存ユーザーではなく、他社のユーザーに対していろいろ仕掛けに出て来ました。まず第一弾としては、MNPをした人に対して1年間基本使用料を割引するというお乗換えXiスマホ割でしたが、ドコモではさらに第二弾として12日より2万円をキャッシュバックすることがこの記事では予告されています。

 

つまりどういう状況になるかというと、現在ではツートップなどをはじめとする最新スマートフォンは実質価格がMNPでは0円になっています。これはMNPをした際に2年間使用した際には機種代金と2年間の割引額が同額となり、実質的に0円で本体が買えたことになるよという価格です。

 しかし、今回のこのドコモの2万円のキャッシュバックを考えていくと、2年間使った場合には本体が0円で買えただけではなく、さらにおまけで2万円貰えることになります。

 

 このおまけ部分がキーポイントです。

そして特にこの影響を受けて安く購入することができるとかんがえられるのが、すでに10日の時点でも、MNPGALAXY S4 SC-04Eを購入すると2万円から6万円程度のキャッシュバックや割引を受けることができるので、この12日から始まる2万円のキャンペーンを上乗せすると、GALAXY S4 SC-04Eの本体価格は80000円弱するのですが、ちょうど8万円にこのキャッシュバックや割引と釣合います。

 

そうすると、本体価格がすべて0円の一括0円が出てくる可能性も高いでしょう。

その場合にはとても料金が安くスマートフォンを利用することが可能です。

本体代金の支払いがなく、さらに毎月の割引を2年間受け続けることができるからです。

 

その場合には、なんとGALAXY S4 SC-04Eの場合には全部込みで毎月833円から1788円という驚きの金額でスマートフォンを使用することができます。詳しくは以下の記事で。

http://haijin.net/archives/51393816.html

 

 

auSoftBankで料金が高いなーなど感じている方にはぜひともこのキャンペーンの期間中に乗り換えられることをおすすめしていきたいです。

大体、目安としては他社のMNPiPhoneの場合には本体を一括で購入したとしても維持費が2年間で8万円程度必要ですが、ドコモのこのスマートフォンであれば、5万円程度で2年間使用することが可能ですので、iPhoneの一括0円より、このドコモのスマートフォンが一括3万円以下で購入できる方がお得とおぼえておくといいかもしれません。

それぐらいドコモのスマートフォンはMNPをした場合には毎月の料金が安いのです。

 

 
 

さて、ここまではドコモの料金が安くなるから買い時という話をしてきましたが、最後に今後の展望を予想していきたいと思います。

 

 

 

正直、今の携帯電話のキャリア間はMNP絶対主義のようなものがあります。

新規契約の場合には、単純に1増えるだけですが、MNP契約の場合には自分の数字は1増えるだけですが、競合他社の数字を1減らすことが出来て、差は2開くことになります。その差2のためにどこの会社も底のない沼にお金を投入しているわけです。そしてこれまではこの沼の中からお金をかけたらかけた分だけ、ユーザーを獲得でき、数字を伸ばすことが出来てきました。

実際に会社の業績を見ていただければわかると思いますが、スマートフォンのブームから赤字になったという話は聞きません。むしろ業績はすべての企業が苦しんだ不況の下で順調にあがってきていました。ということは、お金をユーザーに渡せば業績が簡単にあがるという絶対神話があるわけです。ドコモが苦しんでいるというユーザー数の減少もMNPの制度が取り入れられた段階から、予想されていたことでとりわけ経営に大きな問題があるというの、そこまで直結はしないと思いますし、仮にドコモからiPhoneが導入されたところで、おそらくこの傾向がゆるやかになるだけで、どこのキャリアが1人勝ちするようなことはあり得ないと思います。

しかし、これからも沼にお金を投入し続けることはどのキャリアも完全飽和という1点が来るまで、やめることはないだろうと思います。依然として、フューチャーフォンを使っている人を街なかで見かける限り、おそらくなくなりません。

 

スマートフォンの性能の良さや使いやすさを大声で訴えても、おそらく10人中数人しか振り返ってくれないでしょう。しかし、このスマートフォンでもれなく2万円プレゼントといえば、10人全員が振り向いてくれるでしょう。

 

悲しいけど、これが現状なんだろうなと思います。決して、いいものが売れるのではなく、いかに人にうまく声をかけることができるのか、それができているものが売れているのだろうということです。

確かにいいものを追い求める人もいますが、そんな人なんて少数派ですし声なんて届くことは滅多にありません。iPhoneXperiaGALAXYというのはいい製品であり、声掛けもうまいからこれだけ売れていたりするんだろうなとこれを考えながら思いました。かたや1万台しか売れないスマートフォンというのは、少なくとも片方かけていたり、両方欠けているメーカーだってあるよねとか思ったりしています。

 

 

それでは、既存ユーザーってこれからどうなるの?といえば、何も変わりません。このままです。

このまま、これからずっと使い続けてもMNPと比較して、満足できるような優遇やサービスはこの先一切訪れません。これだけは断言出来ます。

 

既存ユーザーが優遇されるためには、既存ユーザーはMNPすることです。

その数が多くなればなるほど、既存ユーザーの優遇が始まります。

つまり、自分からMNPをして動かない限り既存ユーザーの声は届くことはないし、むしろMNPをして動いた人は料金が安くなって、そのキャリアの既存ユーザーではなくなり、今後はずっとそんなキャリアにしがみついている既存ユーザーなんてどうでもいいやということで声はいつまでたっても届きません。

おそらく既存ユーザーが優遇されない理由としては、既存ユーザーとして強い声をあげるには、その人が目の敵にしているであろう一番優遇されているMNPを利用しなければならないとった矛盾を抱えているということもあるかもしれません。

 

 

じゃあ、もうMNPすればいいじゃないと簡単に自分は言います。

選択肢はキャリアに委ねられているのではなく、ユーザーである自分が選択出来ます。

家でLTEが入らないのなら、入るキャリアにMNPすればいいし、料金を安くしたいなーとか、新しい機種がMNPなら安いやいいなーと思うのなら、不満足な点をMNPして解決できるのであれば、MNPすることを自分は推奨しています。

悩んでいる間にMNPができちゃうのです。

自分の家族の体験談ですが、母親は少し前までauiPhone4Sを使っていたのですが、行動エリアで圏外を頻発するなど電波の入りが悪すぎるのです。我慢をして使っていたらしいのですが、あるとき自分がそのエリアならソフトバンクのLTE入るよというと、1時間程度、悩んだ末に購入を決意するという経緯がありました。そしてiPhone5を購入するのには30分もかかりませんでしたし、iTunesから復元すればメールアドレスの設定以外は完全にもとあった通りです。むしろMNPをしたことで、心配していたお金のほうは、本体は一括0円だし、解約金分は負担してもらえるし、見にくかった画面は大画面で見やすくなるし、行動圏内はずっとLTEで快適ということで、MNPをして最初は文句を言っていましたが、今ではMNPしてよかったといっています。

これは不満点をすべてMNPで解消した例となるのではないでしょうか?

親には2台持ちをさせて家族間の通話はドコモを使っているので、家族通話がどうかとかいう問題もありませんし、むしろこっちの方が一般人の人が一番安く持つ理想的な料金体系を組めているような気がします。これまでFOMAのガラケーで毎月4410円のパケット定額を使っていた親は、今ではiPhone5LTEを使いながら、2台持ちの全部込みで4600円程度ということで、安さに気づいていないのは本人だけかもしれません。

 

 

ということで、様々な視点から日経のドコモの報道についてみてきました。

これからいろいろなキャリアを検討している方で特にドコモを検討される方にはぜひともお得になるチャンスなので活かして欲しいと思います。

高いとか安いとかその時期が月替りのようにあるのなら、普通の人間であれば、安い時期に購入します。そして安い時期は予告通りに訪れました。

 

 

快適で高性能で安価なスマートフォンライフがMNPすれば訪れます。

ぜひともみなさんこの夏のスマートフォンライフを新しいスマートフォン、使いやすいスマートフォンで充実させていってください。