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 今、巷で噂になっているスマートフォン、W-ZERO3【es】 WS007SH。
現在はかなり品薄状態が続き、通常のルートでは入手が非常に困難になるくらいの人気ぶりですが、
加古川研究会山梨支部ではラッキーな事に複数台手に入れる事ができました!

 今回は究極のスマートフォンとの呼び声高い、W-ZERO3【es】の素晴らしさについてレビューしていきたいと思います。

◆あくまでデンワなスタイル

 全面タッチパネルという革新的なデザインのスマートフォンは我々の世界を一歩未来へ押し上げてくれました。
一方、W-ZERO3【es】はディスプレイの下に12個のダイヤルキー。今や希少になったストレートデザインはもはや前時代的な風貌といっても差し支えありません。デジタルが横行した世界では単純な電話という存在自体がデッドカルチャー。実家のコードレスフォンと見まごうような旧態依然としたそのシルエットはあなたのライフスタイルに未来的な変化を持ちこむような野暮な真似はしません。

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◆個性的なエクステリア
 今世に出ているスマートフォンにはないマットなその質感は他との大きなアドバンテージ。無個性でのっぺりとしたフォルムのタッチパネルフォンとは一線を画する、機能性にあふれながらも携帯電話という形におさめたスマートな外観は、ユーザーの所有欲を満たすのに十分すぎる魅力を持っています。また、ホワイトとブラックという豊富なカラーバリエーションも本機の大きな特徴です。

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 デジカメや抹茶の椀と比べてもなお遜色ない存在感


◆メイン操作は物理キー

 タッチパネルフォンの台頭によりソフトキーボードが主流になり、打鍵による指先への刺激が減少したことで人類は現実感を少しだけ忘れてしまいました。そんな中W-ZERO3【es】はメイン入力に物理キーを採用した意欲的な端末となっています。その他にも音量の上下やカメラの接写切替え、入力のロックまで物理的に行う原始性を感じるプロセスは、ひとつの画面で何でもできるようになってしまった人々には貴重な体験となるでしょう。


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◆多彩な入力方式
 メインは物理キーと述べましたがW-ZERO3【es】はディスプレイ部はタッチパネルになっており、さらにはQWERTY配列のフルキーボードも搭載しています。交戦中にダイヤルキーが破壊されたとしてもたかがメインキーがやられただけだ!とキーボードを展開、戦闘を継続することだってできます。それは少々乱暴な使用例かもしれませんが、平時でもタッチパネルやキーボードを駆使した複雑なオペレーションも可能という事ですね。昨今のスマートフォンであれば画面が破壊されてしまえばその場でターンエンドです。

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 \シャコッ/


◆抜群の回線速度

 目を見張るべきはその通信速度です。4G回線で公称値最大下り75Mbps(2012年12月現在)の時代に128kbps(ベスト時は208kbps)という破滅的な通信速度。ストレスフリーが叫ばれる時代に反したあだ花でしかないように感じますが、あまりの通信速度に全てのオンラインアクションにタイムラグがあるため、うっかり打ち損じたメールをキャンセルする事などお手のものです。目まぐるしく過ぎてゆく現代社会の中、スローライフを体現する超低速端末としてW-ZERO3【es】は厳然と存在します。

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そう、W-ZERO3【es】はPHSなのです。


◆無駄を削ぎ落したカメラ

 W-ZERO3【es】にはカメラのズーム機能は搭載されていません。事実、接写モードへ手動で切り替える以外は最低限の機能しか用意されていません。被写体に近づく楽しみ、マクロを取る時のわくわく感、アクティビティを提供してくれます。

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 写真という行為の原点に立ち返れば、撮影者が動き、被写体に対し、カメラに対しベストを尽くし、ありのままの姿を撮る、その結果として最高の一枚が仕上がります。それに気付いた時、機能が少ない事は弱点ではなくなります。Xperiaの夜間撮影性能などは喉から手が出るほどうらやましいだなんて少ししか感じた事はありません。

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              2009.5 青梅市役所前にて



◆秘めたるポテンシャルと拡張性能

 究極の端末をドライブさせるためにはそれに応じた究極のコアが必要とされます。
W-ZERO3【es】にはIntel PXA216 Processor 416MHz /  Memory 128MBがビルドインされ、苛烈なユーザーの使用にも堪えるポテンシャルを秘めています。特に、自分で撮影した画像を展開する時の優雅なあのひとときは初めて手にした人に鮮烈な印象を与えること間違いなしです。

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 Intel入ってます


 また、USBホスト機能があり、キーボードやBluetooth、ワンセグ等、果てやプリンタなどの外部機器を接続することも可能。いまどき電車の中で携帯電話とキーボードを繋げている人を見るのは現実で魔法少女が箒に乗ってあれこれすることくらいありえない!と言った目で見られるくらい特殊な運用をデモすることだって夢ではないのです。

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◆究極の携帯性能

 これだけの機能を詰め込んでいるのに56mm×135mm×21mmというコンパクトを実現しています。また、重量も175gと適度なウエイトをキープ。適度な厚みがあり手にしっくりくる形状のため、カバーなしでしっかりホールドすることができます。手にしたとき、きっとあなたはこれまでのスマートフォンにはないフィット感に、携帯電話が世に発売されて間もない頃のような手触りを感じることができるでしょう。


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◆息の長いブーム

 先にも述べたように高級感あるその外観は持っているだけで周囲の注目を集めること間違いなしです。ややもすれば「あれ、新機種?」と訊かれることもあるかも知れません。そういう時はこの端末がiPhoneなどが発売される遥か太古の2006年半ばにリリースされた事を教えてあげましょう。その時訊いてきた人が何歳だったかも付け加えてあげるとさらに効果的です。

 皆さんもW-ZERO3【es】を持っている人を見かけても決して騒ぎ立てず、本稿を思い出し敬意の眼差しでそっと見守ってあげるなどの暖かい対応を頂けるとこれ以上の喜びはありません。

 それではまた、WILLCOMから変態機種が発売される事を祈って。

by へるしーらいふ。 / へるにゃん(@Helnyan)

姉妹記事としてW-ZERO3【es】の山中での運用方法などをへるしーらいふでは書いています。