9月4日、総務省が携帯電話の電話番号について、現在の080・090番号に加えてWILLCOM(PHS)で用いられている070番号を開放することへ考えをまとめた、と報道されました。

携実は話の番号について、スマホの普及で2台持ちする人も増えたりで、
国民1人1台の時代から3台、4台、はたまた10以上契約しているひとも筆者のTwitterのフォロワーさんには少なくありません。

多分この番号の消費スピードって総務省の想定外だったのではないか、と思います。




携帯電話の番号からどこのキャリアかわかるの?

ちょっと話が飛びますが、携帯電話の番号が発番される際にキャリアごとで法則があるのをご存知ですか?
MNP(番号をそのままでキャリア乗り換え)が主流になってからこの法則でキャリアを特定することは難しくなってるわけですが、携帯電話の番号には法則があります。

総務省のHPにもそれが載ってましたので転載を。
今現在新しく番号が発番されるとしたら「080」番台なので、この表に目を通してから新規契約に出向いてみてください。
各キャリアでこの法則に基づいた新しい番号がもらえるはずです。
逆に言うとよっぽど番号にこだわりがある方はその番号をもらえる可能性があるキャリアに向かわないと、真ん中の4桁に関してはどうあがいても発番されないキャリアがあるわけです。


限りある電波?

携帯電話の番号というのは=電波です。
電波というのはこの度々登場する総務省によってきつく取り決めされています。
その取り決めのひとつがさっきの電話番号の法則でもあるわけですね。
法則なんて言ってるけれども、要はキャリアごとで発番できる番号を規制しているわけです。

近年、通信障害の話題も少なくないですが、電波というのは無限にあるものではないので、回線が増えすぎてこういった障害が発生しないようにしっかりとした管理が必要なのです。

最近では「ソフトバンクがプラチナバンドを獲得した!!」というニュースが記憶に新しいですが、
900MHz帯という電波の帯域の利用する権利をソフトバンクが手に入れた、という意味なんですね。
これは、とても身近に感じれるニュースなので、電波を国が管理していることを理解していただきやすいと思います!

ちなみにauもドコモもプラチナバンドといえる帯域の電波は昔から利用していて、
エリアもソフトバンクよりもよっぽどしっかりしています...。


電話番号、とは

さて、というわけでこのままいくと総務省の発表では26年初頭までに070番台の番号が携帯電話でも利用可能になるわけですが、
これではたして目的である「080・090番台の番号不足対策」になるのか、いう疑問。

いや、大きな疑問点です。

まず、先ほど書いたように電話番号の発番にはキャリアごとの規制があります。
つまりたとえ070番台の番号が携帯電話で利用可能になったとしても、
070番台の番号はWILLCOMでしか発番できないわけです。現状。
おそらく080・090番台の発番と同じように070番台にキャリアごとで初番出来る枠が振り当てられることも考えられますが、070-◯◯◯◯-☓☓☓☓の◯◯◯◯の頭数字が1~9までを、au・ドコモ・ソフトバンク・イーモバイルそしてWILLCOMの5キャリアで振り分ける、ということはとても現実的ではないような気がしてしまいます...。

もしも070番台の番号が携帯電話にMNP可能な状態になるだけであれば、
WILLCOMからの転出(携帯電話に乗り換えるためにMNP解約する)による経営悪化が心配です。

そしてなにより、携帯電話の番号とはなんなのか、を考えた時におかしいことがひとつ。
皆さまはWi-Fiルーターなどの通信機器や、auでいうところのPHOTO-U、デジタルフォトフレームは契約したことはありますか??
これらの契約、もちろん電話をしたりは出来ないんですが、契約時に電話番号が発番されます。

電話が出来ないのに、電話番号が発番される...。
3G(キャリアの電波)を利用するので電話番号が発番されるのはわからなくもないんですが、
070番台の番号を携帯電話に開放するような改正を行うのであれば、まず、電話用途以外の3G電波を利用する機器について、電話番号以外の管理方法をするように考えていくべきではないかと思うのです。




さてというわけで今回の総務省の発表について書いてみました。
電波のことは筆者もそこまで詳しくわかりませんが、発番できる番号に法則があるのと、ソフトバンクのプラチナバンドのことで少し身近に感じられますね。
26年の解放に向けて、そりいいように改正が進んでいくことを望みます。

ではでは、また更新します!!


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